こんにちは😊
皆さん、「愛着」という言葉はお聞きになったことはありますか?
何となくイメージはできる、、、でもどういった意味の言葉なのでしょうか?
また、何にとって大切なものなのでしょうか?
今日は「愛着」について書いていこうと思います。
愛着-アタッチメント-とは?
「愛着」という言葉は、ジョン・ボウルビィという精神科医・精神分析家が発表した「愛着理論」のなかで扱われました。
「愛着」という言葉は「愛情」という意味と同義のようにとらえられることもあり、本来の意味とは異なる理解をされる可能性があることから、心理学では「アタッチメント」という表現が使われることもあります。
ボウルビィは、「危機に直面したり、恐れや不安の情動が強く喚起されたときに、特定の対象に接近して、安心感を回復・維持しようとする行動」のことをアタッチメント行動と名づけました。
人が、何か怖いと感じたり、不安を感じた時に、身近な存在である母親などに近づいて、恐怖や不安を和らげ安心感を回復させようとする。
このような行動はイメージしやすいかと思いますが、これが「アタッチメント行動」ということですね。
愛着-アタッチメント-の大切な役割
では、愛着-アタッチメント-は、人が成長していく上で、どのように大切なのでしょうか?
子どもにとって、生まれた時の外の世界は知らないことばかりで、恐怖を感じる場面が多いことが想像されます。
そのような時、子どもはどのように外の世界と交流し、自分自身の世界を広げていくのでしょうか?
この時に、愛着-アタッチメント-が役立ちます。
子どもは、母親のようなアタッチメント対象を、不安な時に助けを求める「安全な避難所」として心の中に位置づけ、その不安が落ち着くと、母親を「安全基地」として外に出ていくと考えられています。
つまり、子どもが外の世界を探索し、自分自身の世界を広げていくにあたって、母親などのアタッチメント対象を心の中に置き、アタッチメント行動を繰り返すことがとても大切であることが分かります。
子どもが恐怖や不安を感じて助けを求めてきた時は、それらの感情を和らげられるように、安心できるスキンシップや言葉かけをし、探索行動に向けて背中を押してあげられると良いですね😊
今日は、愛着-アタッチメント-についてのコラムでした。
お子さんとの関わりのなかで、参考になれば幸いです😊
参考文献
「アタッチメント(愛着)とは 心理学コラム 日本女子大学 心理学科 オリジナルWebページ」https://jwu-psychology.jp/column/post-23.html (参照 2025.9.10)