皆さん、こんにちは☺️

今回は、子どもの「イヤイヤ期」についてのお話です。
1歳半~3歳くらいになると、食事、お風呂、抱っこ、何でも「イヤ!」と拒否する時期がやってきます。
自分でやりたがるのに、うまくいかず泣き出したり…。
矛盾した行動が増えるこの時期、悩まれる保護者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、発達心理学の観点から「イヤイヤ期」の子どもへの関わり方について、考えていきたいと思います。

エリクソンの発達段階
発達心理学者のエリクソンは、人の発達段階について、「(乳児期、幼児期前期/後期、学童期、青年期など)各段階でプラスに作用するポジティブな力とマイナスに作用するネガティブな力が働く」とし、「プラスの力だけあっても育たない。プラスとマイナスが競う中でプラスがマイナスを上回る経験をすることが必要である」と主張しています。
このプラスの力、マイナスの力とは、一体何でしょうか?

自律性 vs 恥・疑惑
今回のテーマの「イヤイヤ期」といわれる時期は、エリクソンの発達段階でいうと1歳半~3歳の幼児期前半の段階にあたります。
この幼児期前半においては、プラスの力が「自律性」、マイナスの力が「恥・疑惑」、そしてここから獲得されるものが「意志」とされています。
つまり、「失敗するかも」「叱られるかも」という恥や疑惑を持ちつつも、「自分でやってみる」「できた」という自律性が勝る体験が大切であり、この体験を経て、「もっと色んなことをしてみたい」という意志を持つことができる、という動きが、幼児期前期の子どもの心の中で起きているのです。

「自律性」を支える親の関わり
では、「自分でやってみる」「できた」といった自律性を育てるには、どのような関わりやサポートが必要なのでしょうか。
例えば、恥や疑惑を持ちつつも挑戦しようとしている子どもに対して、「ママ(パパ)が全部やってあげるからね」と言って挑戦の機会を奪ったり、「もう、だからダメって言ったのに!」と挑戦して失敗したことを非難することは、「やっぱりだめだった」「どうせ自分にはできない」、と恥や疑惑を刺激するような体験となってしまいます。
ですので、たとえ失敗したとしても「そうか、自分でしたかったんだね」と挑戦しようとしたことを認めてあげたり、「残念だったね、でも次は大丈夫」となぐさめつつも次の挑戦を応援してあげるような声掛けが、子どもの自律性を伸ばすことに寄与するでしょう。

何でも「イヤ!」と言われたり、癇癪が起きてしまうと、どう声掛けしたら良いのか、どう関わったら良いのか、と戸惑ってしまうのも当然だと思います。
しかし、「イヤイヤ期」は ”わがまま” ではなく、「自分の力を試したい」「自分でやってみたい」と子どもに自我が芽生えた証拠です。
お子さんが健全に成長している証だと捉えて、不安を抱えながらも挑戦しようとしているお子さんを見守って、応援してあげてくださいね☺️

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参考文献
下山晴彦編 2009 「よくわかる臨床心理学 改訂新版」 ミネルヴァ書房
入間市教育委員会家庭教育応援通信 2024 「子どもの心の発達を知ろう~エリクソンの8つの発達段階~」 https://www.city.iruma.saitama.jp/material/files/group/85/kodomonohattatu.pdf(参照 2025.11.20)