こんにちは^^
2022年、あけましておめでとうございます!

新年初めての投稿として、今回は初心にかえり、私、上野山が普段から大切にしたいことである
「聴く」ことと「わかる」ことをテーマに、書いてみたいと思います。

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そもそも「話をきく」という場合に私たちが用いている漢字には、「聞く」と「聴く」があります。
この両者は、どのようにして使い分けるのが正しいのでしょうか?

広辞苑によると、広く一般には「聞」を使い、注意深く耳を傾ける場合に「聴」を使う
と書かれています。
音や声を耳で感じ取ったり、自然に耳に入ってくる場合には「聞」という文字を、
それだけでなく、こちらから能動的・主体的に、聞こえるものの内容を理解しようと思って進んできく場合に、「聴」の文字を使うわけですね。

「傾聴する」ときにも「聴」の文字を用いるように、人の話をきく場合には、ただ、言葉を耳にするだけでなく、注意深く相手の話の内容を理解しようということが大切になるので、私は「聴く」の文字を意識して相手に向き合うようにしています。

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次に、「理解する」あるいは「わかる」とは一体どういうことなのか
考えてみたいと思います。

土井(1992)は、精神科的面接において面接者が最も心がけることは相手を理解しようとすることである、と述べたうえで
「わかる」と「わからない」の意味について論じています。
彼によると、「わかる」とは馴染みがあるということ、「わからない」とはなじみがない、縁遠い、ということである、と。
そして、相手を理解しようとする場合においては、「何がわかり、何がわからないかの区別がわからねばならない」と指摘しています。

どんなことでも、わかったつもりになるのではなくて、
相手の話した内容の、どの点がわかって、どの点がわからないか、を区別することが重要だということですね。

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また、小山(2019)は、聴き手の解釈が実情と乖離(かいり)することもあり、即時的な理解と何らかの示唆を急いではいけない、と述べています。
相手の言いたいことや感じていることを真に理解するには、とても時間がかかるものです。
安直な理解では、相手の悩みや経験の重みに対してつりあいがとれず、相手の不信を招いてしまう場合もあります。
聴いている中で「わからない」ことがあれば、腑に落ちない時点で
どうしてそう感じられたのか」「その点をもう少し詳しくお話してもらえるか」などを質問しながら、相手の話を深く理解していくことが大切です。

そして、相手の話に対して、「そうですか」、「なるほど」などと伝え返しながら、ひととき耳を傾けた後のフィードバックとして自分の理解したことを伝え返していくことで、共感が生まれ、相手を真に理解していくことに繋がります。

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こうしたコミュニケーションは、親子や友人との会話など、日常的な場面でも重宝します。
ぜひ参考にしてみてください^^

昨年は、新型コロナウイルスの影響で、依然として制限のかかる生活様式が続きましたが、その中でも、東京オリンピックの開催など私たちに元気や希望を与えてくれた一年でもありました。
今年も、ウイルスとの闘いが収束しない中で迎える新年となりましたが、昨年以上に、皆さんにとって実りのある、豊かな一年となりますよう祈念しております^^

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参考文献
小山文彦 2019 「精神科医の話の聴き方10のセオリー」創元社
土井健郎 1992 「新訂 方法としての面接 臨床家のために」医学書院