皆さんこんにちは😊
放課後等デイサービスあ~すり~と公認心理師の上野山です😊

もうすぐゴールデンウィークですね✨
過ごしやすい季節となってきました。
さて、今回のこころコラムでは、前回お伝えした円グラフ法に関連する「問題解決」のスキルをお伝えしたいと思います。

生活していると、さまざまな問題に直面しますが、「どうすることもできない…」と思っていても、ある工夫をすると解決策が浮かびやすくなります。
その方法をまとめたものが「問題解決」のスキルです。

問題を具体的にとらえ、良いか悪いかの判断は後回しにし、出来るだけ多くの解決策を考えます。
そして、その中から解決策を見つけ計画を立てて問題解決に臨むような方法をとっていきます。

では、具体的に方法を見ていきましょう^^

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問題の明確化
ここでは、まず、困っていること、悩んでいることを思い返してみます。
その中でも何かひとつ、今回、取り組んでみたい事柄を1つ選びます

ステップ1:問題を書き出してみる
・「何が」「いつ」「どこで」「誰と」「どんな風に」で表現してみます。
(例)自宅で、朝、1人でいる時、起きたい時間に起きられない

ステップ2:問題は何? 解決のターゲットを見つける
・問題のキーワードをリストアップします
・それぞれのキーワードの中の、具体的には、何が自分にとって「問題」となっているか?を問い直してみます。
(例)キーワード=朝、自宅、1人、起きたい時間、起きられない
問題=朝1人でいる時に起きたい時間に起きられないこと、起きたい時間が明確でないこと

ステップ3:解決の目標を立てる
・ポイント:具体的に、測定できる、達成可能である、成果に基づいている
(例)朝余裕をもって準備できるように、7時に起きる

ブレインストーミング
ブレインストーミングとは、思いつくままに多くのアイデアをどんどん出していくことです。
ポイント:質よりも量を優先、そのアイデアが良い結果を生むかどうかの判断は後回し、問題の解決につながるアイデアを出す
(例)アラームをかける、7時に起きられたら自分にご褒美を与える、アラームを遠い場所に置いておく、友達に電話をかけてもらう

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③(ⅰ)問題解決策の決定
ブレインストーミングで考えたそれぞれのアイデアを検討していきます。
メリットとデメリット
~実行するまでにどんな障害があるのか、実行したことでどんな問題が生じるのか、また逆にどんな問題が解決される可能性があるのか
~最後に、今の段階で自分にとって一番実行しやすく、問題解決につながる可能性のある方法を選択する
(例)アラームをかける
・メリット:簡単に今すぐできる デメリット:アラームを止めてから二度寝してしまう可能性がある
・問題解決につながる可能性のある方法=アラームを遠い場所に置いておく

(Ⅱ)行動の計画を立てる
・いつから行うかを決める
・実際に行動したときにどのようなことが起こるのか、何か障害が生じないか予測してみる
・障害が予測される場合は、それに対する対処方法もあらかじめいくつか考えておく
(例)明日から行う。遠い場所からも聞こえる位の音量に設定しておく。消音までの時間を設定しておく。

実行
・実際に行動してみる
・行動に移すのが難しそうなときは予行演習してみる

最終評価
・最終評価は、行動計画のどの部分がやりやすかった/やりにくかったのか、得られた結果がどの程度望んだものに近いのかなどを評価する
・うまくいかないと感じるときは、もう一度問題の明確化や方法の選択、行動計画の立案の部分を見直していく
(例)・アラームを止めに行くためにベッドから起きることができた
・洗面所に近いところに置いておくと、そのまま洗面ができる など

 

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いかがでしたか?🙂

問題が生じている最中にはなかなか手立てが思いつかない時も多いかと思いますが、
実は、知らず知らずのうちに、自分で「これはダメ」「あれもダメ」と自己判断を下してしまっている場合があります。
判断は一旦後回しにし、思いつくままに解決案を書き出して、それぞれのメリット・デメリットを検討することで
現実的に、自分が実行可能な解決策を選択していくことができます😊

なにか問題や困り事がある際には、ぜひ使ってみてくださいね✨
次回のこころコラムもお楽しみに😊