皆さん、こんにちは☺️

「もっと自分に自信を持ってくれたらいいのにな…」

お子さんにそう思ったことはありませんか?
実は、子どもの「自分を信じる力」を一番大きく育てる鍵は、親である私たちが普段なにげなくかけている「言葉」や「期待」の中に隠されています。

心理学には、「人は周囲から期待された通りの姿に育っていく」という現象があります。
これを「ピグマリオン効果」と呼びます。

「頑張って!」と発破をかけるのではなく、子どものやる気と自己効力感を自然と高めるためには、どんなアプローチが有効なのでしょうか?
今回はこのテーマについて解説します。

「ピグマリオン効果」とは?
アメリカの心理学者ローゼンタールが提唱した心理効果です。
教師が「この生徒たちは将来伸びる」と期待を寄せて接すると、実際にその生徒たちの成績が向上したという実験結果から名付けられました。
つまり、「人は相手からの好意的な期待を受けると、その期待に応えようと努力し、成果を出しやすくなる」ということが考えられます。

これは家庭における親子関係でも同じことが言えます。
親が子どものことを信じて接することで、子ども自身も「自分はできるんだ」と自己効力感を高めていくのです。

実は逆効果?気をつけたい「ゴーレム効果」
注意したいこととしては、ピグマリオン効果の反対にある「ゴーレム効果」です。

「あなたには無理」「いつも失敗ばかり」といったネガティブな言葉かけや思い込みを続けていると、子どもは「自分はダメな人間なんだ」と諦めてしまい、本当に持っている力を発揮できなくなってしまうという心理効果です。

親としては「もっと頑張ってほしい」「気を引き締めてほしい」という愛の裏返しの叱咤激励だったとしても、子どもには「自分への不信感」として届いてしまうことがあるのです。

子どもの成長を促す「3つの応援のコツ」
では、ご家庭でピグマリオン効果を上手に取り入れるには、どのように声をかければよいのでしょうか?
すぐに使える3つのステップをご紹介します。

① 結果ではなく「プロセスや可能性」に期待を込める
「100点を取ってね」という結果への期待は、子どもにとってプレッシャーになりやすいです。
応援したいのは結果ではなく、努力の過程です。

  • ✖「次は絶対に100点取ってね!」

  • ○ 「最後まであきらめずに向き合える○○なら、きっとやり遂げられるよ」

② アイデンティティ(その子の存在)を肯定する声かけをする
お子さんは、何かができるから親に認められたり褒められたりするのではなく、自分の存在そのものを認めてもらえていると感じる時、安心できます。
結果や成果にかかわらず、普段からお子さんの素敵なところや長所を言葉にして伝えてあげましょう。

  • 声かけ例: 「〇〇は、困っているお友達に気づける優しい心を持っているね」「〇〇がいてくれるだけでお母さん嬉しいよ」

③ 「信じて見守る」姿勢を見せる
ピグマリオン効果で最も大切なのは、言葉以上に「親が心から自分を信じてくれている」という安心感です。
「あなたなら自分で考えられると思うよ」「自分で決めてみる?」と任せてみることも大切です。

「毎日プラスの言葉をかけなきゃ」と気負う必要はありません。
子育てに完璧な回答はないからこそ、まずは小さなお声かけからで大丈夫です。
「今日も元気に帰ってきてくれて嬉しいよ」「いつも見守っているからね」
そんな当たり前の日常に添える一言が、お子さんにとって心の安全基地になります。

今日はぜひ、お子さんの存在そのものを認める温かい一言をかけてあげてみてくださいね。

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参考文献
鎌原雅彦・竹綱誠一郎(著)2019 「やさしい教育心理学 第5版」 有斐閣