皆さん、こんにちは😊
「子どもは褒めて育てよう」とよく耳にしますが、日々子育てをされる中で「どう褒めたらいいの?」「いつも同じ言葉ばかりになってしまう…」と悩むことはありませんか?
今回のコラムでは、「褒め方が分からない」と迷った時に、何を大切にして言葉をかけたら良いのかについて、お話しようと思います。
「欲求のピラミッド」
心理学には、人間の欲求を5つの階層で表した「マズローの欲求階層説(欲求のピラミッド)」という有名な理論があります。
人間は、下の階層(土台)が満たされて初めて、上の階層の欲求へと進むことができるという考え方です。
子育てに当てはめてみると、このような関係になります。
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上の階層: 「認められたい、頑張りたい(承認欲求)」
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その下の階層(土台): 「ここにいていいんだ、愛されているんだ(社会的欲求/所属と愛の欲求)」
つまり、子どもの「もっと頑張りたい」という気持ちを育てるためには、実はその土台にある「ここにいていい、愛されている」という安心感が欠かせません。
子育ての中では、「テストで良い点を取ったから(結果)」「お片付けができたから(行動)」という褒め方が多くなりがちです。
これは当然のことで、悪いことではありません。
しかし、これはピラミッドの上層部にあたります。
土台がグラグラなままで上ばかりを褒めようとすると、子どもは「がんばっている自分は認められるけど、できない自分はダメなんだ」と不安を抱えてしまうことがあります。
大切なのは、「あなたがあなたとして、そこにいるだけでいい」という存在そのものを認めることです。
この「存在を認められる安心感」があるからこそ、子どもは安心して上の階層へと進み、「もっと頑張りたい」とチャレンジしていくことができます。
日々の関わり方の工夫
では、承認欲求の土台となる「社会的欲求/所属と愛の欲求」にアプローチするには、伝える側はどのような工夫ができるでしょうか。
① 視線を合わせて、笑顔を向ける
子どもが「ママ、見て!」「パパ、聞いて!」と言ってきた時、「すごいね」と言葉をひねり出さなくても大丈夫です。
「見てるよ」と視線を向けるだけで、「あなたのことを見ているよ=あなたの存在を認めているよ」というメッセージになります。
② 主語を「私」にして伝える(アイ・メッセージ)
「(あなたは)すごいね」と評価するだけではなく、「私」を主語にして気持ちを伝えてみてください。
- 「(私は)宿題を頑張っている姿を見て応援したくなったよ」
- 「(私は)元気に帰ってきてくれて嬉しいな」
- 「(私は)一緒にご飯を食べられて楽しいな」
評価ではなく、親御さんの素直な気持ちを伝えることが、お子さんの心の栄養になります。
③ 挨拶やスキンシップを大切にする
朝の「おはよう」や、ギュッと抱きしめること。
これらはすべて、言葉と同じ、またはそれ以上に「あなたの存在を丸ごと歓迎しているよ」というサインになります。
完璧に褒めなくていい
子どもが言うことを聞かなかったり、親の側も疲れていて、どうしても「優しく褒められない」という日だってありますよね。
イライラしてしまうのも、毎日一生懸命に向き合っているからこそです。
そんな時は、無理に褒める必要はありません。
「何かできるから愛している」のではなく、「あなたがそこにいてくれるだけで嬉しい」。
肩の力を少し抜いて、日々の小さなやり取りのなかで、そんな「存在の肯定」のメッセージを伝えていくことで、きっとお子さんのエネルギーになっていくはずです😌
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参考文献
日本人間性心理学会(編)2012「人間性心理学ハンドブック」 創元社


