こんにちは^^
夏休みも終わり、いよいよ2学期が始まる時期ですね。
天候や気温も不安定な時期で体調崩しやすいと思いますので、皆さん気を付けてお過ごしくださいね。

さて、今回は、発達障害に推奨されている心理療法の一つである、応用行動分析についてご紹介したいと思います。

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応用行動分析とは、①行動の前(「行動」に先立って存在し、行動を引き出すきっかけとなる刺激)、②行動、③行動の後(行動した結果、環境から与えられ、次の行動の増加・減少を決める刺激)の3つの枠組みで行動を分析します。

この3つの枠組みを使って、子どもの現状を評価し、場に適さない行動を減少させるとともに、適した行動が増えるように支援します。

例をあげて考えていきましょう^^

小学校3年生のジュンヤくんは、授業中、急に大声をあげて教室内を走り回ってしまうという行動があり、お母さんや先生はどのように対応すればよいか困っていました。
そこで、応用行動分析を用いて、ジュンヤくんの大声をあげて走り回る」という行動の前後に、どのような状況があるかを考えてみました。

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そうすると、ジュンヤくんは算数の授業が苦手であり、分からない部分をあいまいにしたまま放置していたために、徐々に授業の内容が分からなくなり、集中を維持することが難しくなっていることが分かりました。
そして、ジュンヤくんの「大声をあげて走り回る」という行動の後には、先生も他のお友達もみんなびっくりしてジュンヤくんに注目するため、ジュンヤくんにとって嫌な授業がストップする、ということも分かりました。
つまり、応用行動分析の3つの枠組みで理解すると、①授業の内容が分からず集中が途切れる」→②大声をあげて走り回る」→③「自分に注目が向き、授業がストップする」という構造になっていることが分かりました

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そこで、今度はジュンヤくんの集中が維持する方法を考えてみます。
先生が、授業中、意識的に「ここまでで分からないところがある人?」と声掛けをしてみる、また、定期的にテストを実施することで理解できていない部分を明らかにし補習するという方法が考えられました。
ジュンヤくんは、自分の分からない部分を先生に気づいてもらうことができ、そこを集中的に勉強できたことで、安心して授業に臨むことができるようになりました。
先生から褒められることが増え、その話を聞いたお母さんからも「最近、授業を頑張って聞いているみたいね」と褒められることが増えました。
つまり、①「先生が分からない部分を聞いてくれる、分からない部分を集中的に勉強する」→②「集中して授業を聞く」→③「先生やお母さんから褒められる」という構造へと変化し、授業中に急に大声をあげて教室内を走り回ってしまうという行動は減りました。

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困った行動や問題行動に対して働きかけるとき、その行動にのみ注目し、それを減らすように試みる視点だけでなく、行動の前後にも注目ることで、その行動が起きている意味や、行動が持続している理由が明らかになり、行動変容へのヒントが見えてきます。
なぜこの行動が起きているのか、という視点をもってお子さまの行動を観察してみると、良いアイデアが浮かんでくるかもしれませんね^^

今回のこころコラムは以上になります^^
また次回もお楽しみに!

参考文献
岡島義・金井嘉宏 2020 「使う使える臨床心理学」 弘文堂