皆さん、こんにちは😊
お子さんが「これができた!」「僕(私)すごいでしょ?」と何度も報告してくる時、「すごいね!」と認めてあげたい反面、「あまり褒め過ぎると、何でもできる過信して、わがままな性格にならないかな…と、不安を感じたことはありませんか?
今回は、この「自分は何でもできる!」という子どもの ”万能感” にスポットを当てたいと思います。
万能感の始まり
実は、この感覚は赤ちゃんの頃から始まっています。
心理学では、生後6か月頃までの時期を「絶対的依存期」と呼びます。
この時期、お母さん(養育者)が赤ちゃんの欲求を満たすことで、赤ちゃんは「願えばすべてが叶う」という心地良い万能感を抱きます。
その後、お母さんが、あえて完璧に応えすぎない、適度な失敗を経験させることで、子どもは少しずつ「世界は思い通りにならない」ことを学び、自分と他者の区別をつけていきます。
これを経て、万能感は少しずつ「等身大の自信」へと変化していくと言われています。
お母さんが完璧でいないことが、母にとっても子どもの成長にとっても大切なのですね。
絶対的依存期を過ぎた後の万能感とその受け止め方
①幼児期(1~3歳頃):自立に向けた時期
この時期は「自分でやりたい!」という意欲とともに、再び万能感が強まります。
できないことでも「自分でやる!」と怒ったり、ヒーローになりきって「自分は無敵だ」と信じ込んだりする時期です。
この時期の万能感は、自立のためのガソリンのようなイメージです。
「すごいね!」と共感しつつ、失敗した時は「悔しかったね」と感情を拾ってあげることが大切です。
親が「できないあなたも大好きだよ」という安全基地でい続けることで、万能感は少しずつ「自分を信じる力」へと着地していきます。
② 児童期(6〜12歳頃):現実との衝突と「誇示」
学校という社会に出て、自分より上がいることを知る時期です。
友達と比べて「自分の方が速い」「あいつはダメだ」と優劣をつけたがったり、負けるのを極端に嫌がって嘘をついたりすることがあります。
周りと比較して万能感を守ろうとするからだと考えられます。
こちらの受け止め方としては、結果だけでなく、プロセス(努力)を具体的に認めるようにすると良いと思います。
「勝っても負けても、あなたの価値は変わらない」というメッセージを伝え続けることで、根拠のない万能感から、根拠のある自尊心へと成長していきます。
③ 思春期(12〜18歳頃):万能感の「崩壊と再構築」
大人への階段を上る中で、再び「万能感」が顔を出しますが、より複雑になります。
親の保護から離れ、未知の社会へ飛び出す不安から「自分は何にでもなれる」と信じたり、あるいは「大人なんて何も分かっていない」と批判的になる形で現れることがあります。
しかし、人を見て、自分を見るうちに、自分は特別な存在ではなく、みんなと変わらないものだ、と感じるようになり、万能感が揺らぎます。
その過程で、自分はダメだ、自分は劣っていると感じ、万能感と、現実に直面した無力感との間で揺れ動く時期です。
親ができるのは、「1人の人間として対等に接する」こと。
万能感を否定して叩き潰すのではなく、子どものプライドを尊重しながら、社会のルールや限界、現実の世界を伝えていくことが求められます。
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万能感は、決して悪いものではありません。
成長の過程で、自分を支える大切な心の鎧でもあります。
それを否定するのではなく、子どもが「完璧じゃない自分でも大丈夫だ」と思える安心感を、ご家庭の中で育てていくことが大切です。
お子さんとの会話で「万能感かな?」と思う瞬間があれば、ぜひ今回の内容を振り返ってみてください😌
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参考文献
子どもの上手なほめかた・しかりかた https://saiwaicl.jp/kenkoujyukuch/8sojn5.pdf (参照 2026.4.10)
思春期とこころの病 https://www.npwo.or.jp/wp-content/uploads/2016/09/shishyunki.pdf (参照 2026.4.10)

